高知城のお堀の水が「飲み水」に!?「信じられない」「おいしい」災害時用の浄水装置【高知】
2022年5月10日(火) PM7時00分
南海トラフ地震などの災害時に必要不可欠な「水」。高知市では市内85カ所に災害用の飲料水9万6千リットルを備蓄していますが、これは高知市の人口33万人のわずか6.8%分です。不足分の水を補おうと注目されたのが「ろ過水」です。
きょう(10日)浄水装置を開発した高知市のベンチャー企業が市の職員らに対し、デモンストレーションを行いました。ろ過する水はー鯉も泳ぐ高知城の「お堀の水」。くみ上げられた水の粗ゴミをフィルターで取り除き…浄水装置で雑菌などを除去し紫外線殺菌します。
出てきた水はー
矢野愛優記者
「見てください本当に透明で」
「美味しい普通の水。お堀の水とは思えないくらい臭いも臭みも全くなくて普通の水です」
汚れて緑色だったお堀の水は不純物が99.9%除去され、国の基準をクリアした「純水」に変わりました。消防用ポンプを使うと1時間に760リットル、24時間供給が可能です。
飲んだ人は
「信じられない、美味しい」
高知市・中澤慎二副市長
「本当に何の違和感もなく飲むことができましたので、あとは具体的に成分分析されると聞いてますのでそういった数値も見させていただきたいと思っている」
この浄水装置はすでに高知市を含め、県内ほぼ全ての自治体が設置し、西日本豪雨やJICAによる海外での災害時の救護活動など様々な場所で活用されています。
アクアデザインシステム 武田良輔社長
「備えは災害が起こらないとなかなか一歩前に進めない部分がたくさんあります」「水の重要さを再認識していただいて住民の安全につながるのが私たちの願いです」