幡多けんみん病院 院長に聞くコロナ専用病棟の現状 【高知】
2022年2月3日(木) PM7時27分
感染拡大に歯止めがかからない中、コロナ専用病棟の現状はどうなっているのか?幡多けんみん病院の院長に聞きました。
幡多地域の中核病院、宿毛市の幡多けんみん病院です。コロナ専用病棟は7床あり現在、基礎疾患など重症化リスクのある1歳未満から70歳までの5人が入院しています。
幡多けんみん病院・矢部 敏和院長
「感染者数は前回(第5波)と比べものにならないぐらい多いが、入院してくる方は基礎疾患のある高齢者が中心。入院患者だけでみると数がたくさんという訳ではない」
矢部 敏和院長は第5波の主流となったデルタ株と今回のオミクロン株では症状に違いがあるといいます。
矢部院長
「第5波の場合は肺炎を起こす方が一定いて呼吸不全による息切れ等の症状が多かったが、オミクロンは肺炎は比較的少なくて上気道の症状によるせきが中心で発熱される方がいる。
期間はあまり長く症状は続かないが高熱も出るので患者にとってはしんどい日が数日続く」
幡多地域の救急医療の中核を担う幡多けんみん病院。クラスターが発生し現在救急外来の受け入れを停止している高知市の近森病院の例に危機感を強めています。
矢部院長
「もしクラスターが起きると救急を止めてという話が出てくるが、救急を担う病院が他にないので止めることもできないので、かなり苦しい状況になる」
今後、さらなる家庭内感染の増加が医療のひっぱくをつながることを懸念しています。
矢部院長
「若い方から高齢の方にうつるので基礎疾患のある方を含め一定、重症者が出てくると病院がひっ迫してくる。くれぐれも1人1人の感染を広げないよう行動を見直してもらいたい」