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News- 高知のニュース

“疫病退散”を願い… 極寒の海で神職が『大寒禊』【高知】

高知市の種崎海水浴場に集まったのはふんどし姿の神職たち。
2014年から県内の若手神職が毎年行っている「大寒禊」です。
この神事は1年で最も寒いとされる「大寒」の日に海や川など水の中で心身を清め、1年の無病息災を祈るもの。
今年は18歳から47歳までの11人の神職が参加しました。

最年長は1回目から毎年参加している仁井田神社の吉野慶宮司です。
今年は息子の颯一さんと一緒に参加しました。
颯一さんは神職になるため、この4月から東京の国学院大学へ進学することが決まっています。
新たなスタートを切るため参加を決めました。

浜で船をこぐ動きと共に和歌を詠んだ後、神職たちは海の中に入りマスクをしたまま「大祓詞」を10分間唱えました。

きょう(20日)の県内の最低気温は四万十町窪川で氷点下4.2℃、本山町で氷点下3.7℃、高知市で氷点下0.2℃など多くの地点で平年の最も寒い時期を下回り、大寒らしい寒さとなりました。
今年も去年に引き続き、新型コロナウイルスの終息と感染者の早期回復が祈願されました。
極寒の海から上がった颯一さんが意気込みを語ってくれました。

吉野颯一さん
「来年から大学なんで新しい環境で色んな病気にかからないような心を清めるというか、体のけがれを落としたい・・・」

仁井田神社・吉野慶宮司
「本人にとって、今後の経験の糧になればいいなと思っている」

神職たちは地元の人が作った温かいぜんざいを食べながら、冷えた体を温めていました。

高知八幡宮・細川晃博権禰宜
「寒いんですけど心身共に清められた感じがして清々しい気分です」
「コロナの一日も早い終息と日本、世界の平和が訪れますようにという事を祈念した」