「小松の沼」埋め立て問題で高知市長「災害時の責任は業者が負うのが原則」
2021年12月9日(木) PM5時00分
高知市春野町の「小松の沼」の埋め立て問題で、今後災害が発生した場合の市の責任を問われた岡崎市長は「責任は業者が負うのが原則」と話しました。
2010年から土砂の埋め立て工事が始まった高知市春野町の「小松の沼」は去年11月の時点で届け出の3倍となる2万5000平方メートル、高さ22メートルの土砂が積みあがっていました。市は業者に対し是正指導や工事の停止命令を出していましたが従わなかったため今年5月に刑事告発し、業者は先月逮捕されました。きょうの市議会で春野町に住む氏原嗣志議員が地震や津波などによる土砂災害が発生した場合の市の責任を問いました。
氏原嗣志議員「(市の)指導が行き届いていない結果として見えてない。そのことによって告発したんでしょ?全く市の責任が無いということは私は言えないと思いますが」
これに対し岡崎市長は「法律上行政指導の限界がある」とし、次のように述べました。
岡崎市長「民有地の個人(所有)地の中で造成された部分でございますので、原則的にいうと行為者である民間事業者の方が責任を負うというのが原則になる」
市は土砂災害の危険性について専門家の見解を地域住民と共有していきたいとしています。