ワクチン接種でドラッグストアに異変!?ある成分の解熱剤が品切れに 副反応への備えで購入者急増【高知】
2021年6月22日(火) PM8時00分

高知市本町にあるつちばし薬局。一か月ほど前からある商品が品薄になっているといいます。
薬剤師(医学博士)藤原英憲 社長
「アセトアミノフェン製剤の単独のお薬は一般のお薬としては(店頭から)なくなっています。市場に今、品切れを起こしています」
現在、全国的に手に入りづらくなっているのがアセトアミノフェンと呼ばれる成分でできた解熱鎮痛剤です。ワクチン接種後の発熱や痛みといった副反応に効くと口コミなどで人気が広がったと見られ、製造が追いつかない状態だといいます。
薬剤師(医学博士)藤原英憲 社長
「副反応ですから1日、2日で落ち着いてくるんですよ、という話はするんですが、やはり、その2日間の辛さが心配で一般薬で何とか止められたらという気持ちがあって、薬局にご相談に来られる方がいます」
ワクチン接種の副反応について街で聞いてみると。
高知市・70代
「なんか熱がでたらどうしようとか思うけど受けないかんきねぇ、みんなぁ」
厚生労働省のまとめによりますと副反応が多いのは2回目の接種で35%以上の人に37度5分以上の発熱の副反応が出ています。
一方で、こんなご夫婦もー
香美市の夫(79歳)と妻(80歳)
妻「帯屋町ブラ。運動不足いやんなって。コロナでどっこも行けんきねぇ」
2人とも2回の接種を終えていますが、接種前日に副反応への備えを万全にしていたと言います。
香美市の夫(79歳)と妻(80歳)
「注射をする前の日に(必要なものを)調べる、揃える。薬は解熱剤やね」
副反応への不安と備えから全国的に品不足となっているアセトアミノフェンの解熱鎮痛剤。こうした事態を受けて厚生労働省は、先週金曜日(18日)接種後の発熱や痛みに対してはアセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤も使うことができるという説明をホームページに掲載しました。
つちばし薬局でもアセトアミノフェン以外の薬については在庫があり、相談に訪れた人が普段使っている薬などを聞いたうえで適切な解熱鎮痛剤をすすめています。
薬剤師(医学博士)藤原英憲 社長
「もし副反応が出たら病院でも薬を出してもらえるし、薬局でも手に入りますのでそういうことは心配しないで1日か2日で副反応の症状はとれますので、安心して打たれた方がいいですよ、という話はしています」