「高知県地場産業大賞」発表 大賞は老舗の不織布メーカーが作るマスク 【高知】
2021年1月27日(水) PM7時30分
高知県内の優れた製品などに贈られる高知県地場産業大賞が発表されました。今年の大賞は今の世の中に欠かせないものでした。
県内の優れた製品や活動を称える「高知県地場産業大賞」。35回目の今年は企業や学校などから59件の応募がありました。
栄えある「大賞」に輝いたのが高知市の金星製紙の「さらふあ」マスクシリーズです。
金星製紙は創業100年を超える不織布メーカーです。老舗メーカーのマスクは付け心地が一味違います。超極細繊維で作られ特許を取得した不織布「リモレイ」を使うことで装着時の滑らかな肌触りを実現しました。去年9月に関東や関西で販売を始めると、4ヵ月で300万枚を売り上げるヒット商品となりました。
こちらは同時に大賞を受賞した「さらふあマスク用とりかえシート」です。マスクの内側に挟むことで汚れやヨレを防止。使い捨てのマスクを再利用することができます。去年、マスクが入手困難だった時期に右肩あがりの売り上げを記録する大ヒット商品となりました。
金星製紙・竹之内 渉社長
「特徴のある不織布を開発したいと思っていて、他の会社とは差別化ができたマスクが高知から発信できたと思う」
また「地場産業賞」を受賞したのが須崎市の「パンクチュアル」。「しんじょう君」の運営事業を請け負う会社です。
去年4月に立ち上がったECサイト「高知かわうそ市場」では出荷先を失った20万匹の野見湾のカンパチを販売。多くのメディアに取り上げられるなど、高い地域貢献度が評価されました。
他にも地域の資源にするため野生鳥獣の肉・ジビエをレストランを出店した高知商業高校が「地場産業次世代賞」に選ばれるなど県内の20の企業や学校が受賞しました。
表彰式は高知市で来月22日に行われます。