『弘岡カブ』収穫ピーク「甘くておいしい」春野町だけで生産される伝統野菜【高知】
2021年1月6日(水) PM6時00分
一般的なカブより大きく甘みが強い伝統野菜「弘岡カブ」。
高知市春野町の弘岡地区で明治初期から生産されてきました。
弘岡地区は水はけがよく昼と夜の寒暖差が大きいため、カブの栽培に適しています。
収穫は2020年11月から始まり今が最盛期です。
今シーズンは台風の影響を受けず12月中旬から寒さが厳しくなったため、実が詰まり甘みが強く出来は上々です。
重さ1キロほどあるこのカブの収穫を横山記者が体験しました。
横山すみれ 記者「簡単に抜けました。実自体はずっしりしてるけど抜くのは簡単ですね。白くてツヤツヤしていてとってもきれいです」
高知市の食品会社「石元食品」は弘岡カブを漬物にし、主に県内のスーパーで販売しています。
皮をむいた表面に水分がでているのがおいしいカブの証です。
甘みが強いためサラダなど生で食べてもおいしいということです。
横山記者「すごくみずみずしいですね。ちょっと苦いかなと思ったんですけど、とっても甘くておいしいです」
石元健二 社長「よかった」
弘岡カブは稲刈り後の田んぼで作られ、ハウス栽培や連作に向かず生産者は10人にまで減少しています。
石元健二 社長「伝統野菜を守っていく難しさをひしひしと感じております。おいしいカブやなあと思って召し上がっていただけると、作る者も加工する者も幸せな気分になると思う」
弘岡カブの収穫は2月まで続きます。