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News- 高知のニュース

海に沈んだ灯台・・・閉校を前に最後の卒業生が新しい灯台に刻む文字【高知】

去年、四万十町の灯台が台風の被害を受け
海に沈みました。

今年度閉校する中学校の最後の卒業生が新設される灯台に
記念の文字を刻むことになりました。

全校生徒が3年生3人のみという四万十町の興津中学校。
生徒が熱心に筆を進めているのは
地元の海を照らす、新しい灯台のプレートの下書きです。

これまで親しんできた灯台は…

KHK澤村栄治記者
「あそこに見えるコンクリートの上にあった赤い灯台が無くなっています。
そしてこちら幅10mに渡って防波堤が壊れ落ちています」

去年10月、台風19号により四万十町興津の浦分港で
半世紀の歴史をもつ灯台が倒壊しました。

高さ9・5メートルの灯台は現在も海に沈んだままです。

高知海上保安部は別の場所で新しい灯台の建替え工事を進め
名称や改築日を記載する銘板への揮毫を
地元・興津中学校の生徒に依頼しました。

国語の授業の一環として3年生が銘板に刻む文字を
分担して書き起こします。

先生指導
「突き上げて方向転換する」

先生に指導され真剣な眼差しです。

興津中学校は過疎化による生徒の減少で今年度いっぱいで閉校に。

74年の歴史に幕をとじ来年から車で30分ほどの
窪川中学校との統合が決まっています。

興津中3年浜崎恵里さん
「私が最後の卒業生なんです。
けど防波堤はずっと残るのでそこに自分たちの字が
残るのは興津中学校にとっても私にとっても誇りです」

興津中3年谷口四季さん
「興津の目印になる灯台に名前がかけることは嬉しいので
なるべく丁寧に沢山の人に見てもらえるように綺麗に
書きました」

出来の良い作品を高知海上保安部に提出し
今年度中に新設される灯台に設置されます。