県民体育館“建て替え”計画に委員長「すごく拙速」と苦言 不登校生徒利用のグラウンド全面使用で【高知】
2025年12月18日(木) PM7時13分
新県民体育館整備等基本計画検討会・前田和範 委員長:
「知事と市長の間でトップ同士の判断で決まっていく。まだアンケート調査も終わってない状況ではすごく拙速だと思っている」
委員長の苦言から始まったのは新しい県民体育館の基本計画を検討している4回目の会議です。県は2029年度中に県民体育館を新しく建て替える方針で、県は敷地について不登校の生徒も利用する高知市所有のグラウンドをつぶして全面的に使う案を高知市に提案。12月、浜田知事と桑名市長が協議し、その案で整備する方針が固まりました。
18日はそれを元に県が最新の案を説明。プロスポーツの試合やコンサートができる客席5000席以上のメインアリーナを確保し、不登校の生徒への配慮としてサブアリーナの屋上に人工芝の運動スペースを設置するなどとしています。
委員からは「地域コミュニティを活性化し、にぎわいをどうつくるかの議論が後手になっている」「敷地が狭いのが問題、他の場所も検討すべきでは」との意見が出されていました。
新県民体育館整備等基本計画検討会・前田和範 委員長
「県民市民の財政負担がフォーカスされる。負の遺産はいけない。この半年、1年間ふんばって議論して納得していくものをつくる。(もっと)時間をかけた方がいいんじゃないかとは思いますね」
県はあと2回検討会を開き、2025年度中に基本計画をまとめることにしています。










