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News- 高知のニュース

【高知】国内初の大規模工事 早明浦ダムで610トンの『扉体』を水中移動する作業が完了

本山町と土佐町にまたがる「四国の水がめ」早明浦ダム。10日、ここで国内でもまれな大規模な工事が行われました。

ダム湖の水中にある鋼鉄製の「扉体」。高さ約3メートル、コの字型のものが10個連なり全体で30メートル近くの構造物になります。

重さ610トンに及ぶこの「扉体」を水中に沈んだ状態のままクレーンで13メートル先に横移動させるのです。これほど巨大なものを水中で移動させる工事は国内でも初めてだといいます。この「扉体」は2年ほどから行われている水門の増設工事で水をせき止める役割をしています。

このほど1つ目の水門の工事が終わり、2つ目の水門に移設することになりました。4本のワイヤーでつながれ、ダムの壁にぶつからないよう慎重にクレーンを操作し、ゆっくり平行に移動させます。専門のダイバーが水中でボルトを外す作業にあたります。多くの作業員が見守る中、約2時間ほどかけ移動は完了しました。

水資源機構吉野川上流総合管理所・佐々木浩司 設備課長:
「ほっとしたというのが正直な気持ちです。(一体化した移動工事が)初めてなので知見もないということでいろいろ検討することもありました」

今後は「扉体」をボルトで固定し内側の水を抜いた後、2つめの水門工事に取りかかるということです。

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