事故の瞬間を再現することで事故の怖さを感じてもらおうという自転車安全教室が高知市の中学校で行われました。

自転車が絡む交通事故を再現しているのは、アクション映画などに出演しているプロのスタントマンです。高知市の旭中学校で行われた自転車交通安全教室は生徒たちに事故の瞬間を見てもらうことで交通安全への意識を高めてもらおうと、県警が開催しました。

中学生：「病院送りですエグ！」

「止まれ」の一時停止の標識があるにも関わらず、道路に飛び出していく自転車。左折するトラックのすぐ隣にいる自転車は、内輪差の影響で巻き込まれてしまいます。

生徒たちは固唾をのんで見守っていました。警察官は、ながらスマホで自転車を運転すると交通違反になり、2026年4月からは「青切符」が交付され16歳以上であれば車と同様に反則金を支払わなくてはならないと注意を呼び掛けていました。

2年生：
「ヘッドフォンとかイヤホンとか急いでる時とか、集中力もそがれるので、自分がよくやってしまいがちなこと改善していきたいと思いました」

3年生：
「自転車を自分たちはこぐので、歩行者など周りを見て自分で考えて行動していこうと思います」

県警によりますと11月末までに県内で発生した自転車が絡む人身事故は136件で、死者は4人。この内、9割は自転車側に何らかの交通違反があったということです。県警は「自転車を運転する時は道路の左側を走行しヘルメットを着用して交通安全を徹底してほしい」と呼びかけています。