高知空港が「特定利用空港」候補に浮上 年度末めどに指定に向け検討中
2025年8月5日(火) PM8時30分
国が防衛体制を強化するために指定している「特定利用空港」の候補に、高知空港があがっていることがわかりました。
「特定利用空港・港湾」は、自衛隊や海上保安庁の航空機や艦船が有事に備え普段から訓練などで円滑に利用するために指定するもので、これまで高知港、須崎港、宿毛湾港を含む全国11の空港・25の港湾が指定されています。
高知県によりますと、4日に内閣官房、国土交通省、海上保安庁、防衛省の職員約10人が県庁を訪れました。
県と南国市の担当者に高知空港が「特定利用空港」の候補になっていることや、年度末をめどに指定に向けて検討中と説明したということです。具体的な利用方法や必要な整備についての説明はありませんでした。
県の担当者は「空港の管理は国の管轄で、県が同意を求められる立場ではない」とした上で、「県民の理解を得られるよう丁寧な説明を行うこと」「民間利用を優先し県民生活に影響がでないようにすること」「安全に万全を期し事故があった場合は国が責任をもって対応すること」を国に申し入れたということです。