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News- 高知のニュース

「朝並びや~って言われて来ました」《備蓄米》高知初販売 開店直後、整理券の配布終了

明神康喜記者:
「傘をさしていてもズボンのすそが濡れるほどの雨になってきました。時刻は午前8時を少し過ぎたところです。スーパーの開店までは1時間ほどあるんですが、ご覧のように長い行列ができています」

行列を作る買い物客のお目当ては、随意契約によって一般消費者に販売されることになった政府備蓄米です。高知市のスーパーマーケット「サンシャイン クラージュ」で6月10日、高知で初めて備蓄米が販売されることになったのです。

行列の先頭の男性は。
記者:何時から並ばれてます?
一番乗りの男性:「3時です」
記者:お米は今はお家にない状態?
一番乗りの男性:「もうない、ほぼ」
記者:「それは困りますね」

明神康喜記者:
「スーパーの開店まで30分ほどに迫ってきました。駐車場はすでに満杯状態です。スーパーでは警備員を駐車場の入口と、それから、2階にも駐車場があるんですが、その入口付近にも配置して、整理にあたります」

100人近い買物客が長い行列を作ると店は整理券の配布を始めました。

女性:
「7時半ぐらい(から並んだ)。すごい土砂降りやったんけど、米がほしかったんで。あと6合ほどしかないから、ちょうどきょう発売で、すごい助かったです」

こちらは広島出身の大学生、朝4時に並んだということです。

広島出身の大学生:
「彼女の家族さんから聞いて、朝並びや~って言われて、それで来ました。前は(実家から)送ってもらったんですけど『もうあんまりないから、そっちで買って』っていう。(自宅に米は)ほぼないですね。あまり食べてないです。普段の炊く量をちょっと減らして、おかずをちょっと増やしてとかっていう工夫をしながら、できるだけお米なくならないようにはしてます」

明神記者:
「時刻は8時50分、開店10分前です。列の最後尾このようになっています。今お話を伺いますと、整理券は残り30枚ほどということです。こちら、赤ちゃん連れのお母さんがいますね」

記者:きょうはどちらから?
大豊からの女性:
「大豊町から。今9カ月ですね。離乳食3カ月目ぐらい。おかゆが大好きなんで。もう離乳食が始まって、この子もお米食べなきゃいけないんで。ねぇ、おいしいお米買いたいね」

明神記者:
「時刻は8時55分です。開店は9時なんですが、特別に5分前の開店となりました」

開店と同時に、まさにせきを切ったように大勢の買い物客がなだれ込みます。山積みされたひと袋5キロ税別2000円の備蓄米。用意された300袋は次々と客に手渡されていき、開店直後の9時2分で整理券の配布も終了しました。

備蓄米を購入した男性:
「母に頼まれて。(家には)あと1回炊けるぐらいしかなかったですね」

朝4時に並んだという広島出身の大学生は、買物かごを抱えてレジから出てきました。

記者:「備蓄米だけ買われるのかなと思ったら、ついでにお買い物も」
広島出身の大学生:
「タマゴとキムチとタマネギを。5kgのお米を久々に持ったなって感じはします。今夜食べようかなって思ってます」

無事備蓄米を入手した人たちがいる一方でこんなやりとりも。
女性客:「お米って整理券がないと買えんが?」
店員:「そうです」
女性客:「整理券を早うに配りよったらしいね」

サンシャイン クラージュ・川崎弘敦店長:
「毎日のように、備蓄米はいつ入るんでしょうかっていう問い合わせは常にされてましたんで。お米というのは、やはり日本の主食になりますので300袋限定でしたけど、配れたのはよかったんじゃないかと思っています」

早い人で午前3時から並び、開店とほぼ同時に整理券配布が終了。備蓄米の次の入荷は未定だということです。“米”に翻弄される日々はまだしばらく続きそうです。

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