「いいね!×100」《教師から好評の消しゴムはんこ》作家・田内梢さんが個展【高知】
2024年10月23日(水) PM8時20分
先日、高知市である作品の個展が開かれました。思わずテンションが上がるそのアイテムとは?
「のびしろめっちゃあるね!!」
「やったね!先生もうれしいです」
「いいね!×100」
人から言われたらうれしくなる言葉ばかり。実はこれ消しゴムを彫って作った「はんこ」です。先日、高知蔦屋書店で開かれた高知市在住の消しゴムはんこ作家・田内梢さんの個展。
子どもの頃から文房具が好きだった田内さんは趣味が高じてインストラクターの認定資格を取得し、3年前から「こずえのはんこ」として本格的にはんこ作りを始めました。
消しゴムはんこ作家・田内梢さん:
「前向きな言葉選びを一番大切にしてるんですけれども、先生も子どももテンションが上がるようにと思って考えております」
およそ330種類ある中で8割以上を占めるのが「先生向け」のシリーズです。一番人気は「『いいね!』を100回押したい」。購入した教師からも好評のはんこです。
このように数々のユニークなはんこを生み出してきた田内さんですが、その道のりは決して穏やかなものではありませんでした。
2児の母として子育てに奮闘するも、30歳を過ぎてからそう状態とうつ状態を繰り返す脳の病気「双極性障害」の診断を受けます。療養を続ける中で支えになったのが消しゴムはんこ作りだったのです。
消しゴムはんこ作家・田内梢さん:
「本当に大好きなことですし、すごく集中してやる作業なので、精神的にもすごく良くて、気持ちが落ち着くという役割も果たしています」
去年8月に続き2回目となった今回の個展。新たに100種類以上の新作も仲間入りしました。
矢野リポ:「『パーフェクト さすがやいか!!』『ざま成長しよるね』新しく作られた幡多弁スタンプ。こちら今や全国に広がっています」
幡多弁だけでなく、宮崎弁や…鹿児島弁に…金沢弁や鳥取弁など「方言シリーズ」も誕生しました。
消しゴムはんこ作家・田内梢さん:
「SNSのフォロワーさんにご協力いただいて、現地の言葉をしっかり調査した上ではんこを作っています」
さらに新たな試みも…
消しゴムはんこ作家・田内梢さん:
「消しゴムはんこだけを使って描いた『絵』になりまして、筆とかペンは使わずに
ひとつひとつはんこを彫って、それを押して絵にしています」
名付けて「消しゴムはんこアート」です。こちらの作品は長方形のはんこを使って海を表現。きれいな星を見ようとジャンプするクジラに自身を重ね合わせ、自らを鼓舞する気持ちを込めました。
消しゴムはんこ作家・田内梢さん:
「基本、前向きな作品が多いので、先生向けもアート(作品)も皆さんの気持ちがハッピーになったり、前に向けるような願いを込めてますので、そう感じていただけたらうれしいなと思います」
元気で温かい気持ちになる「こずえのはんこ」。1個1200円からでインスタグラムやメールで注文できます。