戦渦で家族を亡くした 91歳の女性、平和への思い語る【高知市】
2024年9月8日(日) PM6時34分
高知県遺族会が主催した語り部の会は、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代に伝えたいと初めて行われました。
講師は太平洋戦争の戦場となったフィリピンで家族全員を亡くした岡本静さん(91歳・高知市在住)です。両親が移民したフィリピンで生まれた岡本さんは、戦争が始まるとアメリカ軍などから逃げるため家族とジャングルへー。妹や父親も亡くなる中、追い詰められた母親は日本兵にこう言いました。
岡本静さん(91)
「母が、お願いです殺してください。みんなを撃ち殺してくださいって言った。(私が)おじさん殺さんとってね、殺さんとってねって言ったら、よしよし殺しやせん言って」
戦禍の中、家族全員が亡くなり、静さんは1人で日本に帰国しました。
岡本静さん(91)
「(今も戦争で)大勢の子供さんとか亡くなったりしてるでしょ、戦争で。やっぱり自分と重なってね。早く平和になってほしいですよね」