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News- 高知のニュース

高知で引き継ぐ《亡き兄の夢》ネパール人留学生初登校 「兄も喜ぶと思う」【高知】

ネパール人のカナル・ジーブラズさん、23歳。10月10日祖国から高知にやってきて、11日朝、高知市の専門学校に初めて登校しました。

真っ先に向かったのは、校舎にある1本の木。ジーブラズさんの4歳違いの兄・ケサブさんを忘れないようにと植えられています。ケサブさんは2019年からこの学校で日本語を学んでいましたが、がんを発症。2022年6月、26歳で亡くなりました。

ネパール人留学生 ジーブラズさん
「兄はきっとここにいると思う。(来られて)良かった」

兄を亡くした後、ジーブラズさんは日本語の勉強を始めました。
カナル・ジーブラズさん
「私はカナル・ジーブラズです。よろしくお願いします」
さらに「えいご、ごうけい、こうえん、ぎんこう、けいご」

ジーブラズさんを笑顔で見つめているのは、インドネシア人のキエル イェヘスキエルさん。兄・ケサブさんの治療費のためにと募金活動を行い700万円近くを集めるなど、異国の地で病魔に侵された留学生仲間を支え続けました。現在は高知ファイティングドッグスの職員をしながら後輩の留学生たちの面倒を見ています。

インドネシア人 イェヘスキエルさん
「私の家族が来たような、うれしい気持ちを感じた。高知に住んで、人と人とのつながりは大切だと感じています。そういうことを(彼らに)教えていきたい」

ネパール人留学生 ジーブラズさん
「本当に日本語教室はおもしろい。兄が果たせなかった夢を引き継ぎ、車の勉強をしたい。兄も喜ぶと思う」

ジーブラズさんは、1年半かけて日本語を学び、将来は高知で自動車整備士を目指すということです。

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