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News- 高知のニュース

新型コロナ感染急拡大の医療現場…医師が会見「非常に危機的な状況」 【高知】

第7波に直面する高知市の近森病院が会見を開き「医療は非常に危機的な状況にある」と訴えました。

近森病院・石田 正之医師
「県内のコロナ診療は私が分かっている範囲内で考えれば、すでに破綻をしている状況」

新型コロナの重点医療機関として県から指定されている高知市の近森病院でコロナ患者の治療にあたる石田 正之医師です。きょう(5日)会見を開き、医療の危機的な状況を訴えました。

石田医師
「けさも(コロナ患者の)入院調整依頼が来たが、朝の時点でベッドは満床で申し訳ないが今すぐにはとれないと」

近森病院のコロナ病棟は7床あり、主に重症患者を受け入れていますがほぼ満床の状態です。さらに、一般診療にも影響が出始めています。

石田医師
「病院全体でみれば看護師の人員繰りがキチキチの状況でなんとか回している」

感染や濃厚接触で自宅待機となる近森病院の職員は先月初旬は10数人でしたが、おとといは過去最多の49人までに増加。医療スタッフの不足やクラスターで入院患者の受け入れを停止する病院が増え、一般の入院調整が難航しているのです。

石田医師
「入院一つ決めるにしても朝の10時くらいから入院調整をして、最終的に入院先が決まるのが16時すぎとか17時とか。そこから患者を搬送する。そういう事例は全然珍しくない」

さらに影響は救命救急にも。近森病院が先月断った救急搬送は110件で、去年の同じ月と比べて2.5倍に増えています。感染対応ベッドの満床など、コロナ関連の理由が3割を占めています。

今後の見通しについてはー

石田医師
「BA.5だけで考えれば、お盆過ぎや終わりにかけてBA.5自体の数は減ってくるのでは。新たな変異株や亜種が懸念されていて、またそれらが出てきたら1回落ちかけたものがまた再上昇して、さらに続くのは十分あり得る」