「スマホへも 初心者マーク 貼りました」シニア川柳『日々の気付き』作品に【高知】
2022年5月24日(火) PM5時00分
5月24日、高知市の県立ふくし交流プラザで行われたのは「シニア川柳表彰式」です。お年寄りに川柳で日々の気付きをアピールしてもらう目的で行われていて、今回が8回目です。
2022年は98歳までの126人から過去3番目に多い338句の応募がありました。その中で大賞を受賞したのは宿毛市に住む江口桂子さん(76)の作品です。
「忘れても いいよ私は あなたの子」
認知症になる人が増えている中で、身近な人への優しい気持ちを忘れないでほしいという思いを込めました。
江口桂子さん「分からなくなっても子供は子供、親は親だと思う。それだけは忘れないでいただきたい」
また、いの町に住む西原時子さん(77)の作品は。
「懸命に 生きた証に 杖をつく」
西原さんは2年ほど前に足を悪くし車の運転免許を返納。運転ができなくなったことで一度は気持ちが滅入ってしまったといいます。しかし。
西原時子さん「杖があるというのは長生きしたからだし、頑張ってきたから杖をつく。若い人はつかないでしょ。杖なんか跳ね返りの気持ちでね、自分への応援歌です。またきょう、この会場へ来たら90歳だという人がすごくはつらつとして、元気な様子を見て元気をもらって帰ります」
一方、こちらはユーモアにあふれた作品です。
「スマホへも 初心者マーク 貼りました」
尾崎美千子さん「当時、夫がスマホに変えたばかりで非常に苦労していたので、落ち込むので、私が(初心者)マーク作って、これだったら裏から人が見ても分かるからと言って」
スマートフォンを使いはじめた夫の苦労を目の当たりにしていた美千子さんのお茶目なエピソードです。
Q.スマホにはまだシールが貼られている?
尾崎美千子さん「いや、きょう、はいだそうですので、それをもらおうか、もう、私はいいかなと思ったり。悩んでいます」
そう、美千子さんもとうとう4月からスマホデビューしたそうです。これまで歩んできた人生の深さを感じるものからユーモアに溢れたものまで様々な思いが込められていました。
他にもこんな作品がありました。
「孫5才 もう越されちゅう スマホ力」
「白寿超え まだ探してる 流行り服」
こちらの作品は受賞者の中で最高齢の94歳の女性が読まれた句です。
これらの受賞作品は「高知いきがいネット」で見ることができます。










