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なぜ曲線なの?「高知県の財産」家老・野中兼山が手がけた全国的にも珍しい堰とは【高知】

江戸時代の土佐藩家老・野中兼山。仁淀川や物部川など県内17カ所に堰を作り、用水路を張り巡らせました。高知市の春野郷土資料館で兼山が手掛けた土木工事が分かりやすく紹介されています。

澤記者
「堰というのは通常はこちらの写真のように直線の形状のものが多いんですが、高知県では曲線になっているものもあります。これは高知県の自然に合わせて作られた
県内でしか見られない珍しい形なんです」

堰には川の流れに対して垂直に作るものや斜めに作るものなど、さまざまなタイプがあります。そのひとつ曲線を描きながら川を斜めに横切る「曲線斜め堰」は全国的にも珍しい構造です。斜めにすることで取水量を増やし、曲線にして水に当たる面積を増やすことで水流を分散。川底や岸が削れることを防ぎました。

いの町の八田堰など県内4カ所の取水堰に採用されていて、今もはっきりとした形で
残っているのが四万十市の後川にある麻生堰です。雨が多い高知の気候に対応するため、湾曲した形が顕著に現れています。まさに県独自の堰と言えます。

春野郷土資料館 横山有弐さん
「高知県の財産なんですけれども意外と知られていなくて、逆に全国で高く評価されています」「自然と上手く共存して堰を作った兼山の工夫をぜひ知っていただきたいです」

この企画展は高知市の春野郷土資料館で1月末まで開かれています。