四万十川の清流を取り戻そう!国際シンポジウム開催【高知・四万十市】
2025年3月4日(火) PM7時30分
アオサノリの収穫ができなくなったりウナギの漁獲量が激減した四万十川の清流を取り戻そうと呼びかけるシンポジウムが行われました。
四万十市で開かれた「四万十川NBS国際シンポジウム」は国内外の科学者ら12人が登壇しました。「NBS」とは「Nature-Based Solutions」の略で水辺を自然の姿に戻すことで環境の改善を目指すプロジェクトです。
岩手県を拠点に地球の環境汚染について広く研究する生態系総合研究所の小松正之代表理事は4年前から続けてきた四万十川の研究結果を報告。
四万十川でアオサノリの養殖ができなくなるなどした背景に、大規模な農場や木が伐採された森林から土砂が川に流れ出してきたことが挙げられると指摘しました。
40年ほど前からNBSを導入しているアメリカでは人工の堰を撤去し、岩や石を活用して自然の流れを作り、水質改善につなげているということです。
シンポジウムでは2月から四万十町のショウガ農家で始まった、農地から出る排水を湿地帯で浄化するプロジェクトについても報告されていました。
「四万十川NBS国際シンポジウム」5日は四万十町で開催されます。