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News- 高知のニュース

高知県は記録的大雨に 初の「線状降水帯発生情報」も 土砂崩れや床上浸水など被害相次ぐ【高知】

藤尾悠アナウンサー
「深夜0時前の高知市北本町です。急激に雨脚が強まってきて視界が真っ白になってきました」

台風4号は5日午前6時前、長崎県に上陸し、午前9時ごろ温帯低気圧に。しかし、台風が接近する前から県内は記録的な大雨となりました。その原因は線状降水帯です。きのう(4日)午後10時すぎから発達した雨雲が県内に連なって流れ込むように。気象庁はきょう(5日)午前0時39分、県内で初めて西部に「線状降水帯発生情報」を発表しました。この時間帯の3時間雨量は須崎市で208ミリ、四万十町窪川で194・5ミリといずれも観測史上最大を記録しました。

須崎市では午前1時40分までの12時間に降った雨の量も353.5ミリと観測史上最大に。平年7月の1か月分の雨量が半日で降ったことになります。

この大雨で四万十市を流れる四万十川は増水。観光客に人気の佐田沈下橋はー水に飲み込まれ、姿がまったく見えなくなっていました。

県内各地で土砂崩れが相次ぎました。三原村では大きな岩がフェンスを押し倒し、県道中村・宿毛線が通行止めに。解除の目途は立っていませんが、近くに迂回路があるということです。

藤尾悠アナウンサー
「午前7時30分中土佐町久礼です。国道56号線で土砂崩れが発生しています」

中土佐町久礼では国道56号沿いの斜面が大きく崩落しました。道路に流れ込んだ土砂の高さは5メートルにおよび32メートルにわたって道をふさぎました。この箇所は全面通行止めとなり、解除の見込みは立っていません。一方、中土佐町上ノ加江地区では昨夜から早朝にかけて床上浸水の被害が出ています。

(近所の住民)
(濡れたシャッター見ながら)
「ここまで(水)あったがやね。シャッター閉まっちゅうけど(水)入っちゅう」

倉庫も中にあったものも水浸しです。車もバンパーの上まで浸かりました。原昭延さんの家では床上10センチまで浸水。近くの住民の助けもかり、床板をはがして水をかきだすなど作業に追われていました。

(近所の住民)
「どろんこだらけ廊下が」
(原さんの妻)
「覚悟はしていたが雨でこんなに浸水するのは想定外」
(原 昭延さん)
「まだ起きちょったき、畳上げよった。(畳が)ちょっと浮き出したき」

こちらの家では去年も大雨による浸水被害があったということです。

(原 昭延さん)
「怖いねどれから手をつけていいやらわからん」

県内ではこれまでに床上・床下浸水あわせて50棟以上の被害が報告されています。

藤尾 悠アナウンサー
「須崎市下分です。午前1時ごろこの道路、このあたりまで冠水していたということで土砂が散乱しています」

須崎市下分では山から水が住宅地に流れ込み、道路が冠水しました。

Q今、水があふれている、何時ごろにどんな状況
「昨夜10時半頃出てきたときはなかなか通れるような状態ではなかった」

激しく水が流れる道路では・・・
須崎市では、ほかにも道路の一部がけずりとられたり、陥没したりする被害も確認されました。

また大雨により高知自動車道では須崎東ICから四万十中央ICが一時、通行止めに。このため早朝、国道に車が集中しました。

「須崎西ICの前ではここから端がみえない所まで渋滞になっている」

(高知市からのトラック運転手)
Qどこまで行く予定
「宿毛の方まで」
Q仕事で何時までにつかないといけない
「午前中に荷物を全部降ろし終わりたい」
「困りました何とか早く通らせてほしい」