県内初!ドローンでの下水管調査 導入のメリット「安全性の向上・調査エリアの拡大」に期待【高知】
2021年3月3日(水) PM9時00分
須崎市で始まった県内初のドローンを使った下水管の調査。
これまで須崎市では調査員が下水管に入り、ひび割れや水漏れが起きていないか目視で確認したり、カメラを搭載したリモコンカーで調査してきました。
今回導入したのがNJS社の特殊ドローンです。
多くのドローンはGPSを使って操縦しますが、このドローンは特殊なWiFiを使うため、GPSが届かない地下の下水管でも飛ばすことが可能です。
ドローンを導入するメリットは大きく2つ。
1つは安全性の向上です。
(NJS社)
「(下水管では)硫化水素とか酸欠で年間数人が命を落としている事例もあるので、そういったところにも活用してほしい」
調査員の代わりにドローンが調査することで、事故に巻き込まれることがなくなります。
もう1つは調査エリアの拡大です。
これまでのリモコンカーは1日あたり300mほどしか調査ができませんでした。
このドローンを使うと、最大でリモコンカーのおよそ10倍にあたる3kmの点検が可能になります。
(NJS・谷戸善彦取締役)
「実際に下水管は地下にある。地上に見えるものと違って中がどうなっているか、ちゃんとつながっているかはわからない。ドローンによる点検ができるのは非常に効果があると思う」
ドローンによる調査は来年度中に須崎市内全ての下水管で行われる予定です。