あす(29日)、いよいよ人気の料理配達サービス「ウーバーイーツ」が高知でも始まりますが、より地元に密着したサービスを展開しようと11月、県内の運送会社がフードデリバリーを開始します。

配達「『グラブデリ』です、お世話になってます」

高知市にある老舗中華料理屋「華珍園」で11月1日に始まる配達サービスのデモンストレーションが行われました。その新しいサービスとは…

グラブデリ・大久保 憲之プランナー／マネージャー
「高知の飲食店さんと高知の運送会社が手を組んでメイド イン 高知ですべて完結したフードデリバリー事業を11月1日よりスタートさせます」

県内の運送会社「ＭＩサービス」が料理を配送するデリバリーサービス「グラブデリ」です。パソコンやスマートフォンでサイトにアクセスして注文をすると、お店から半径5キロ以内の場所へ料理が出来てから15分以内に運ばれます。
配達するのは「華珍園別館」のほかに「コミベーカリー」「西岡寅太郎商店」「ハイカラ」「花まぐろ」「上町池澤本店」と高知の名店の料理ばかり。おかずのみや大盛などの細かい指定も可能です。クレジットカードでの事前決済に対応していて配達料は1キロごとに220円。運送会社の営業車で運ぶため皿鉢料理などの大きな料理も安全に配送することができます。

創業73年の「華珍園」は新型コロナウイルスの影響で県内の感染が広まった4月の売り上げが去年と比べて半分ほどに落ち込みました。打開策としてタクシー会社と協力しデリバリーを始めたところ、ゴールデンウィーク中は1日中注文の電話が鳴りやまなかったといいます。デリバリーの需要を実感し、様々な人のニーズにこたえられるよう今回の「グラブデリ」への参加を決めました。

華珍園・中越 景之代表取締役
「お子様が小さいとか、ご年配の方と一緒に住んでいらっしゃるとか、外に出ていくのが難しい方もいらっしゃるということで、ちょっと急な時とかどうしてもっていうときに気軽に使っていただけるような形になれば」

「グラブデリ」は今後、屋外イベントに出店している料理の配達や薬の配送など幅広いサービスの拡大を目指しています。