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News- 高知のニュース

「可愛くておいしい」郵便局にハロウィーン菓子 コロナでタクシー会社を手放しお菓子作り【高知】

カボチャにかわいらしいお化けのクッキー。ハロウィーン仕様のお菓子が並んでいるのは郵便局です。

(高須簡易郵便局 長野玲子 局長)
「こういった形でお菓子を売っているのは、おそらくここだけなのかな」

高知県高知市の高須簡易郵便局では2020年7月から局内でお菓子を販売しています。

(お客さん)
「たまに子供のお土産に買っていってますので。可愛くて美味しいと喜んでます」
(お客さん)
「無添加なので小さい子供がいるので安心して食べさせてもらっています」

お菓子目当てに郵便局を訪れる人もいるほど人気を集めています。
このお菓子をほぼ毎日届けているのが明るい笑顔が印象的なこちらの女性、杉村しのぶさんです。

(杉村しのぶさん)
「作ってみようかなって思って作ってみたら、結構みなさん買ってくださったのでよかったかなと」

工房は郵便局から15分ほどのところということで案内してもらうと…

石井愛子アナウンサー
「あちらですか?もここ三里ハイヤーって…」
杉村さん
「今年の6月、7月までタクシー会社をしていたんですけど、お菓子作りだけを今はしてます」

しのぶさんはこれまでお菓子作りをしながら夫が経営する「三里ハイヤー」でタクシーの配車業務や経理の仕事をしていました。しかし2020年、新型コロナウイルスの影響で会社の売り上げが激減。50年の歴史がある会社を手放すことになりました。

(杉村しのぶさん)
「いろいろ大変だったのでタクシーはちょっと。経営を他の方に譲って主人は別のところに行って。三里ハイヤー自体はそのまま同じエリアで運転手さんもそのまま同じでやらせてもらっていますので本当に助かりました」

夫の昌彦さんは今、高知市の県交タクシーで配車業務などを行っています

(昌彦さん)
「僕らはまず生活が変わりましたわね。同じタクシー業に携わってますけど夫婦二人ですからね。生活できるくらいはこの人が稼いでくれてます」

タクシーの車庫だった一角にプレハブ小屋を改装した小さな工房があります。しのぶさんはそこでたった一人でお菓子を作っています。趣味で作っていたお菓子を友人に配っていると評判となり、10年前から店舗をもたない注文販売をスタート。7月からは郵便局にも売場を設けコロナ禍で生活を支えるべく奮闘しています。

生地は無添加。砂糖はあらゆる試作を重ねたどり着いた台湾産です。

(杉村さん)
「(この砂糖を入れると)カリッとした感触がでるというか、それが全然違うなと思って」

注文は多い時には、1カ月で100件にものぼります。取材中にも注文の電話が…

(杉村さん)
「24箱ですか!?すごいですね!んー…できんこともないかな~やってみるか!はっはっはっは!」

苦しい時でもポジティブに持ち前の笑顔を見せるしのぶさん。お菓子作りに込める思いとは。

(杉村さん)
「みんなにおいしかったって言って食べてもらえるのがそれが一番ですかねやっぱり。半世紀以上お菓子を作ってますのでね。やっぱり自分の作ったお菓子には愛情もってます」

しのぶさんはきょうも愛情たっぷり、こだわりのお菓子を多くの人に届けます。

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