分厚いサンドイッチに具だくさんカレーのランチボックス。作ったのは高知市のあの有名ホテルです。午前11時、高知市南久保に1台の車がやってきました。ホテル日航高知旭ロイヤルが今月(１月）導入した「キッチンカー」です。

ホテル日航高知旭ロイヤル　橋田幸秀シェフ
「こんな時期ですからホテルに来てくれとも言えない。こちらから高知のおいしい
食材を楽しんでもらおうと計画した」

去年5月には一時休館するなど、新型コロナのあおりを受けたホテルの新たな一手です。キッチンカーは30人以上の予約制で、県内の企業や自治体に出張します。きょう（19日）は高知市卸団地の企業からの依頼で、およそ100人前の料理を準備してきました。

橋田幸秀シェフ
Q．ホテルの厨房とキッチンカーは違う？「全然違いますね大変です」

本格的な稼働はこの日が初めて。手探りながらもシェフをはじめとする5人のホテルマンが手際よく準備を進めていました。車の中ではホテルで仕込んできた料理の最終仕上げです。メニューは日によって変わりますが、ホテルと同じく新型コロナのあおりを受けた生産者を応援するため県産の食材にこだわっています。

この日は土佐あかうしのローストビーフサンドのセット1300円に、土佐ポークのミンチカツサンドのセット1200円。高知産のナスやトマトなどを使ったベジタリアンのための野菜カレー800円です。乳製品や小麦など7大アレルゲンと呼ばれる食材が入っていないアレルギー対応食です。

野村舞アナウンサー
「いただきます。野菜の甘みがルー全体にいきわたっていてとてもおいしい。家庭では出せないホテルの味」

正午を過ぎると近くの企業や住民が訪れ、一気に慌ただしくなりました。

ホテルマンのオーダー
「お願いしまーす。ローストビーフサンド2つ、ミンチセット1つ、カレーが1つ」

用意した料理は次々と売れていきました。

購入した人
「限られたお昼休みの時間でおいしいものをみんなで食べられる。楽しみがあっていい」「家族で食事は今行きづらい。こういう形で身近にホテルの味が楽しめるのはいい」

ホテル日航高知旭ロイヤルのキッチンカーの予約は電話で受け付けています。30人以上で県内どこでも出張可能です。